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ケープ・クルーゼンシュテルン国定記念物  

ケープ・クルーゼンシュテルン国定記念物

チュクチ海に沿って優雅な弧を描くように110kmにわったて広がる海岸平原が、ケープ・クルーゼンシュテルン国定記念物です。いくつもの大きなラグーン(潟湖)が点在し、背後には起伏する石灰岩丘陵が控えています。21.6万ヘクタールの広さをもつこの国定記念物は、北極地帯にはまれな考古学的遺跡です。クルーゼンシュテルン・ラグーンに隣接して114ある浜砂丘陵の尾根には、エスキモーが北アメリカに住みついたとされる5000年余り前の時代の考古学的遺物が埋もれています。移動性の海氷や海流、波などによって形成される浜砂丘陵は、次々とエスキモーによって狩猟用のキャンプとして利用されてきたのです。

コッツビューの北西わずか16kmのところにあるケープ・クルーゼンシュテルンは、5つの大きなラグーンと多くの小さな湖沼からなり、これらが広大な海岸湿地ツンドラ平原に点在しています。さらに内陸部へ進むと乾燥ツンドラに覆われた丘陵が起伏しながら広大な牧草地へとつながっています。この国定記念物地域の下には永久凍土層が横たわっています。夏には野生の草花が海岸砂丘の尾根や丘陵を彩ります。営巣のため多くの渡り鳥が世界中からケープ・クルーゼンシュテルンへやって来ます。外側の海岸地帯、特にケープの一番はずれのビーチや海岸のキャンプ地ではイヌピアット(北部アラスカのネイティブ)の人々が今でもアザラシ猟を行い、女性は皮や肉やアザラシ油(彼らの食生活に不可欠)を得るため獲物を解体しています。

レッドドッグ鉱山に通じる道路がこの保護地区の北部境界線を横切っており、鉛や亜鉛を積んだトラックがこの露天掘り鉱山から潮水港へと運んでいます。この道路以外には国定記念物地域に道路らしきものはなく、開発プロジェクトも集落や公共施設もありません。

どの季節であれ、この公園へのツアーを計画する人にとって気になるのは「天候」です。通常、海岸地帯の夏の気温は最低で10℃強、大体は15℃~21℃の範囲ですが、内陸部では時には26℃~32℃になることもあります。

風速は平均で時速13km~19kmですが、80km~112kmもの嵐の日もあり、極めて低温で危険な冷却効果をもたらします。夏は昼間の時間が長く、暗くなることはほとんどありません。逆に冬の間は一日の日照時間がわずか数時間程度と短く、この時期に訪れる人は雪、凍りつくような寒さ、連日の曇り空、あるいは風や雨に見舞われることがあるかもしれません。

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