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グレイシャー・ベイ国立公園・自然保護区  

グレイシャー・ベイ国立公園・自然保護区

そびえ立つ連山、氷河による浸食で「彫刻」されたフィヨルド、豊富で多様な海洋生物、そして何よりも大規模な潮間氷河によって、グレイシャー・ベイ国立公園・自然保護区はアラスカでも最も壮大な自然景観を誇り、アラスカ沿岸海域を北から南東へ航行するクルーズ船の乗客にとって必見の地となっています。

132万ヘクタールもの広さをもつこの公園は、まさに「氷のウィルダネス(荒野)」です。1794年、ジョージ・バンクーバー船長が氷に閉ざされたアイシィ・ストレート(氷の海峡)の海域を航行した頃は、グレイシャー・ベイは氷の山にできた「くぼみに毛が生えた」程度の大きさに過ぎませんでした。ところがジョン・ミューアが1879年に伝説的なグレイシャー・ベイ発見を行ったとき、湾の末端はアイシィ・ストレートから32kmも後退していました。今日でも氷河はこの公園の面積の27%を覆っています。名前をもつ氷河だけでも50以上ありますが、そのうち7つの氷河は今なお氷塊を海中へと運んでいる活動的な潮間氷河です。またこれらのうち2つ、ジョーンズ・ホプキンズ氷河とマージェリー氷河は現在でも拡大し続けています。

西に向かってこの公園を取り囲んでいるのが標高4500メートルのフェアウエザー山脈で、沿岸山脈としては世界最高の高さです。面積の5分の1近くを海が占めているので、グレイシャー・ベイは絶滅危惧種のザトウクジラや、シャチ、トド、フイリアザラシ、ラッコ、ネズミイルカを始めとするさまざまな海洋生物が豊富です。これら海洋哺乳動物以外にも、ブラウンベア、ブラックベア、ブルー・グレイシャーベア(ブラックベアの体色が変化した珍種)など多くの熊が生息しています。公園内ではさらにムース、オオカミ、アラスカ・オグロジカ、マウンテンゴート、ハクトウワシなども多く見られます。

公園を訪れる観光客の90%以上はクルーズ船でやってきますが、これらのクルーズ船は停泊せず、広大な湾内を巡ります。それ以外の観光客はガスティバス村あるいはバートレット・コーブ(入江)にある公園本部を経由して様々なアドベンチャーに出かけます。公園内でのアウトドア・アクティビティは大半が水に関連したもので、中でも特に人気の高いのがカヤック、リバー・ラフティング、フィッシング、氷河観光、ホエール・ウォッチングなどです。公園内には手入の行き届いた16㎞の遊歩道がありますが、バートレット・コーブまでで終わりとなります。しかしグレイシャー・ベイでは、水上でのアクティビティ(カヤックだけでなく)経験者にとっては楽しいチャンスがふんだんにあります。カヤックは、湾内の奥深くにある安全な入江などで降り、そこからパドルを漕いで氷河を通りすぎ、自分で決めた場所あるいはガイド付きカヤック・ツアー所定の場所でキャンプをします

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