1日目:アンカレジ
アンカレジ市内で車をレンタルし、7~8時間かけて中南アラスカ地域のケニコットやマッカーシーといったかつての鉱山町へと足を伸ばします。アンカレジからグレン・ハイウェイを東に向かってグレナレンまで行き、そこからリチャードソン・ハイウェイを南下します。リチャードソン・ハイウェイの82.6マイル地点でエッジャートン・ハイウェイ(後でマッカーシー・ロードとなる)が合流し、147キロほど進むとケニコット川の岸辺に出ます。そこの歩道橋を道なりに行けばマッカーシーの町に入ります。旅の途中、軽い食事とガソリン補給のためチティナの村へ立ち寄ります。このドライブの旅は素晴らしい景観に恵まれてはいますが、最後の約100キロは未舗装のため大半のレンタカー会社ではこの区間での車の使用を許可していません。普通、旅行者はチティナまで車で行き、そこからマッカーシーまでエアタクシーを利用することとなります。
2日目:ケニコット / マッカーシー
かつて鉱山町としてブームに沸いたケニコットとマッカーシーは、ランゲル・セントアライアス国立公園・保護区(約528万ヘクタールの面積を誇る米国最大の国立公園) の心臓部に位置しています。1900年に銅鉱山が発見された当初は、投資家たちがここにケネコット・コッパー会社を設立しました。事務員がケニコットのスペルを間違えて「ケネコット」としたため、この社名となったものです。かつてのマッカーシーの町には、ビリヤード場や酒場、ホテル、商店などがあり、多くの人を引きつけました。今ではモダンな宿やレストラン、生活を支える各種サービス施設などが主役を交替しています。シャトルで山を5分ほど登ると、今では人影も無い鉱山町、ケニコットに到着します。ここでかつての鉱山や工場棟が見学できます。国立公園局が過去数年にわたって大規模な保存工事を行ったお蔭で町は魅力的な探訪地となり、昔の工場棟へのツアーはガイドなしでも十分に楽しめます。鉱山町そのものも歴史を感じさせる格好の被写体であり、ケニコット氷河の上の方に位置しています。
3日目:ケニコット / マッカーシー
マッカーシーは、ユネスコ世界遺産の一部をなすランゲル・セントアライアス国立公園・自然保護区内でアドベンチャーを楽しむ格好のベースキャンプとなっています。数社の旅行会社が急流ラフティング、氷河トレッキング、公園中心部の遠隔地への遊覧飛行など、様々なアクティビティを提供しています。ここでは米国内の16大高峰のうち9つを擁する4つの山脈を見ることができます。これらの山脈の上空を遊覧飛行するのもおすすめです。 また、公園自体の規模もイエローストーンを6つ合わせた面積に匹敵するという壮大さです!マッカーシー地区からは、ガイド無しでも自然探訪が楽しめる何本かのハイキングトレイルへ簡単にアクセスできます。
4日目:バルディーズ
さらに、リチャードソン・ハイウェイ終端地点にあるバルディーズの町に向けてドライブで南下します。バルディーズはプリンス・ウィリアム湾の岸辺にある漁港の町で、聳え立つ山々や深いフィヨルドに囲まれています。ボートクルーズでコロンビア氷河(北米で2番目に大きい潮水氷河)を訪れてもいいですし、町からほど近い所でシー・カヤックに興ずるのもいいでしょう。または、ダウンタウンからわずか数分のミネラル・クリーク・トレイルに沿って鉱山町の廃墟までハイキングしたり、活気溢れる小さなボート・ハーバーで船をチャーターしてフィッシングに出かけてみるのも一案です。また、バルディーズは、夏の急流下りラフティングや冬のヘリスキーが楽しめるデスティネーションとしても人気があります。そして、ここがアラスカ縦断石油パイプラインの終点となります。